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影響力を増す音楽配信

Posted on | 1月 26, 2005 | コメントは受け付けていません。

ITmediaニュース:iTunes Music Storeの販売総数が2億5000万曲を突破

あいかわらずiTunesMusicStoreが好調だそうです。12月に2億曲を超えたと思ったら1ヶ月強で2億5000万曲突破しちゃいました。1億5000万曲から2億曲まで2ヶ月、2億曲から2億5000万曲までが1ヶ月強ということでまだまだ拡大しているところもまたすごい。いったいどこまでこの伸びは続くのでしょう?
ちなみに、

1日当たりのダウンロードは125万曲に上っており、年間では約5億曲になるペースだという。iTunesは現在15カ国でサービスを提供、世界の音楽市場の70%強を占めている。

だそうで、アメリカでは一曲99¢ですから1日に120万$くらいの売り上げってことです。1$=120円としたら1億4400万円!!!(全部USで売れたと仮定してですけど・・、実際にはヨーロッパやカナダで価格違いますからね。)

うーん、iTunes Music Storeは儲かっていないとはいえすごい金額です・・・。

もう一つ昨日音楽配信関連の記事がありました。
ITmediaニュース:Napsterも今や頼みの綱——オンラインを受け入れ始めた音楽業界
という記事。今国際音楽見本市MIDEMがフランスで開催されているそうなのですが、そこでも音楽配信の話題がもはや避けて通れなくなっているという話。

Napsterを宣伝する巨大垂れ幕が取り付けられた会場に音楽業界の幹部らが集まった。かつては音楽業界を悩ます大敵だったNapsterだが、今や同業界が勢いを盛り返すための頼みのサービスの1つとなっている。

これってちょっと皮肉といえば皮肉ですよね。かつては最大の敵だったNapsterも今や強力なパートナー、というより頼みの綱なんですからね。

このMIDEMで話しあわれている内容というのがまたちょっと興味深いんです。
一つは音楽配信のモデルについて。日本ではまだ楽曲もしくはアルバム一つずつに課金する個別課金モデルしかありませんがアメリカではNapsterやRhapsodyのような聴き放題の月額課金、サブスクリプションモデルもあります。
この二つのどちらが音楽業界にとってよいのか?という議論。
まぁ反応としてはどちらも競合するものではなくそれぞれの特性があるので共存するんじゃないかって感じみたいです。

 Sony BMGのグローバルデジタル事業部門のトーマス・ヘッセ氏は次のように語っている。「サブスクリプションとダウンロードはユーザーにとって、それぞれ異なる役割を担っている。ユーザーの中には、いずれは子供に譲ることもできるように楽曲を所有したいと思う向きもいるだろうし、逆に収集には興味がなく、アクセスさえできればいいという向きもいるだろう。そうした人たちはあらゆる楽曲にアクセスしたいと思うはずだ」

この意見がまっとうな感じがしますね。所有したいものと聴きたいもの。前者はCDとの競合関係にあって、後者はどちらかというとラジオかなぁ。ラジオというより映像がないMTVって感じかもしれません。お金を払うので。
日本でもサブスクリプション型早く始まらないかなぁ。そうするとまた日本の音楽配信市場も盛り上がるんですけどね。

それともう一つの議論は携帯電話。

MIDEMでもう1つホットな話題となったのは、PCからロードするなり、高速3Gネットワークを介してワイヤレスでダウンロードするなりして、携帯電話で音楽を楽しむスタイルについてだ。

する音楽配信。
これもNapsterがすでにNapster2Goという携帯電話向けのサービスを始めてます。日本ではご存じauの着うたフルがかなり好調。
個人的には携帯電話への音楽配信なんてはやらないんじゃないかなぁという気がしてたんですけどちょっとはずれてしまいましたね。もはや無視できない状況です。AppleとMotorolaの端末がでるとこれまた一気に盛り上がりそうですし、iTunesとiTMSが携帯対応なんてするかもしれませんね。
メディアカードを使えば1GBくらいまでの容量をもてるし、今年にはHDD搭載の携帯電話もでてくると思われるので大容量の端末とは競合しないけどフラッシュメモリ型やiPod miniなんかと携帯電話が競合する時代はもうすぐなのかも。
(でも個人的には携帯電話では聴かないんじゃないかなぁ・・・。電池もはやくなくなるだろうし、別にiPodだって携帯電話と一緒に持ち歩いても苦にならないし・・・)

そして3つ目。これは話し合われていることとはちょっと違うのですが、

 AppleがiPodとiTunesによって、デジタル音楽のブームに弾みを付けたのは多くが認めるところだ。MIDEMには同社の有名な幹部は誰も出席しなかったが、会場ではAppleが至るところで存在感を示していた。同社は技術標準の共有を拒否したことで、業界の多くから怒りを買っている。 iTunesで購入した楽曲はiPod以外の携帯デバイスでは再生できないことになるからだ。

ということ。だからNapsterの垂れ幕なんですね。とはいえ音楽配信市場の70%を押さえているAppleを無視するわけにはいかないと思います。

明確な相互互換性の実現によって、消費者は大いに恩恵を受けられるはずだ。結局は、消費者の望むようになるはずだ

という意見も確かにその通りですけど、現状は「iPodがもっとも魅力的な端末であること」、「iTMSが一番の品揃えであること」、そして「iTMSが業界最安値(ほぼ)であること」を兼ね備えていることから別に相互互換性の実現が必要でそれがまた消費者の利便性を飛躍的に向上させるとはいえないような気がします。簡単にいえばiTMSが始まっている国々ではそれで十分なんじゃないでしょうか?ただ一つたりないのはサブスクリプション型が提供されてないということ。もしAppleがこれも提供すれば別にほかのサービスを使う理由ってあんまりないような気がします・・・。それと携帯電話対応くらいかなぁ。

なので音楽業界の人の意見は実は消費者のためといっているけれども、Appleに音楽市場を牛耳られるのは困る、もう一度自分たちの手に主導権を!!と裏で言っているような気がしてしまいますねぇ・・・。(素直じゃないですけど。)

まぁ日本の場合はまだレーベルのが強い立場にあるため価格も下がらないですし、DRMも厳しいものになっています。そういう意味ではまだレーベルは危機感を持ってないでしょうし、音楽配信市場がブレークするのも先ってことになるのかもしれないですね。

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